さまざまな理由で一般企業などで働くことが困難な方に向けて、就労支援の利用がおすすめされています。
しかし、そんな方の中でもまだ働く自信がない人や体調を整えてから一歩を踏み出したいと考えている方もいるでしょう。
そんな方は、地域活動支援センターの利用がおすすめです。本記事では、地域活動支援センターについてまとめました。
地域活動支援センターとは何か、利用できる人や費用などさまざまな観点からお伝えしましょう。
地域活動支援センターとは?どんな役割があるの?
地域活動支援センターとは、障害者総合支援法にもとづいて障害のある人を対象にした支援機関です。
地域活動支援センターの役割について、下記で解説していきましょう。
地域活動支援センターは“安心して過ごせる居場所”
地域活動支援センターは、障害のある人を対象にした支援機関であり、対象者に向けてさまざまな支援を行っています。
障害のある人や生きづらさを感じている方などが、“孤立”せずに安心できる場所を目指して運営されているところが特徴です。
社会との交流、自由な時間と空間、相談体制などが整えられているため、安心して過ごすことができます。
生活リズムや人との関わりをサポートする場所
地域活動支援センターは、日中に決まった時間に集まれる居場所として機能しています。
そのため、毎日の活動における生活リズムを整えることが可能です。
また、利用者同士の交流の場、相談できる職員、交流やイベントなども用意された人との関わりが形成できるため、孤立を防ぐこともできます。
医療や就労の前段階として利用されることも多い
地域活動支援センターは、生活リズムを整えたり他者と交流が図れたり、創作・生産活動ができたり、「就労」の前段階としての役割も担います。
また、不規則な生活の改善や地域活動支援センターによっては精神保健福祉士が配置され医療機関などと連携したサポートがあるところも特徴です。
地域活動支援センターで受けられるサービス内容と種類
地域活動支援センターには、さまざまなサービスが存在します。
地域活動支援センターで受けられるサービス内容と種類について、下記で解説していきましょう。
地域活動支援センターの主なサービス内容
地域活動支援センターには、さまざまなサービスがあります。
まず、障害を持たれている方の交流場所、日中の居場所として場所自体を提供しています。
また、絵画やパン作り、軽作業などの創作・生産活動の提供、日常生活における支援や相談、イベントなど社会参加の支援などのサービスも提供されているところが特徴です。
地域活動支援センターには「種類」がある
地域活動支援センターには、「Ⅰ型(1型)、Ⅱ型(2型)、Ⅲ型(3型)」の3種類が存在します。
Ⅰ型はより専門的な機能強化事業の基準に基づいており、高度な機能を持つ職員や精神保健福祉士などが配置されるところが特徴です。
Ⅱ型は、Ⅰ型に準ずるかたちのサービスを提供しており、創作・生産活動が提供されます。専門職の配置もあるため安心です。
Ⅲ型は、創作・生産活動に加えて地域交流の促進などの実施など、地域の実情に応じた運営が行われています。
就労を目的としない点が大きな特徴
地域活動支援センターは、障害のある方などが地域社会で孤立しないための、“安心して生活を送ることができる場”として機能しています。社会への第一歩はもちろんですが、就労を目的としていないところが大きな特徴です。「居場所」や「交流の場」であることが、地域活動支援センターの役割になります。
利用できる人・利用方法・費用について
地域活動支援センターを利用したいと考えている方もいるでしょう。
ここでは、利用できる人や利用方法、費用について解説していきます。
地域活動支援センターの利用対象者は?
地域活動支援センターは、身体・知的・精神など障害のある方、精神障害者や発達障害、難病患者などが対象です。
ただし、障害者手帳を持たない方でも医師の診断書などがあれば利用できるケースもあります。
利用方法はとてもシンプル
地域活動支援センターの利用方法はとてもシンプルです。
流れとしては、ご自身がお住まいの市区町村の障害福祉担当窓口や相談支援事業所に相談し、センターを選びます。
その後、気になるセンターを見学、決まったら市区町村の窓口やセンターで利用申請をするだけです。
手続きが完了すれば利用できるため、気軽に活用できるでしょう。
利用料や費用はどれくらい?
地域活動支援センターの利用料は、基本的には無料です。
ただし、施設のサービスによって費用が一部発生することがあります。
また、創作活動などに利用する材料、昼食代、行事参加費などは実費となるため注意してください。
就労支援(A型・B型・就労移行)との違いは?
地域活動支援センターは、就労支援と呼ばれているA型・B型・就労移行とは違いがあります。
就労支援との違いについて、まとめていきましょう。
地域活動支援センターと就労支援の目的の違い
地域活動支援センターと就労支援は、その利用目的に大きな違いがあります。
まず、地域活動支援センターは障害を持つ方が生活の安定や他者との交流の場を目指し利用されることが目的です。
一方、就労支援は利用後に一般企業で就労することを目的としているため、そこに大きな違いがあります。
地域活動支援センターが向いている人
地域活動支援センターは、社会における自分の居場所が欲しい、他者との交流を求めている方におすすめです。
また就労を目的としておらず、まずは社会と関わりたい、自分のペースで利用したい方などにもおすすめでしょう。
そのほかには、相談できる人を求めていること、創作活動などもしたい方も向いていると考えられます。
地域活動支援センターから就労支援へ進むこともできる
地域活動支援センターで生活リズムが整えられ、体力・精神が整えられ、自分に自信が持てるようになれば就労支援へのステップアップも可能です。
相談支援専門員に相談、連携して次の段階へと進めていきましょう。
まとめ
社会との関わりの第一歩、さらに生活リズムを整えることなど、これらの目的を持っている方は地域活動支援センターの利用がおすすめです。
自分のペースで少しずつ体力や自信をつけることで、就労支援に進むこともできます。
ご自身の居場所を探している、そんな方は地域活動支援センターの利用も検討してみましょう。