自分を客観視した時、“自分はADHDではないか”と悩んだ経験のある方もいるかもしれません。
ADHDとは注意欠如・多動症と呼ばれる発達障害のひとつで、不注意や多動性、衝動性が特徴とされています。
しかし、これら特性は誰にでも当てはまることがあり、特徴が見られたからといってADHDと断定するのは難しいでしょう。
本記事では、ADHDは誰にでも当てはまる症状なのか、大人のADHDの特徴や対処法などについて解説します。
ADHDは誰でも当てはまるものなの?
自分は、ADHDなのか不安になる方もいます。
しかし、ADHDの特性は誰にでも当てはまる部分があるため、これらの特徴が見られたからといって断定する必要はないでしょう。
ADHDは誰でも当てはまるものなのか解説します。
誰でも似たような行動をすることはある
ADHDは、不注意、多動性、衝動性という3つの特性が見られる発達障害のひとつです。
しかし、忘れ物をする、衝動的に欲しい商品を購入してしまう、旅行に行きたいからとすぐに計画を始めるなど、これら当たり前の言動も上記3つに全て当てはまります。
不注意、多動性、衝動性に当てはまっていたとしても、これは誰でも似たような行動をすると考えた方が自然です。
ADHDとの違いは“日常生活への影響の大きさ”
ご自身がADHDか否かを判断する際のポイントが、“日常生活への影響の大きさ”です。この特性によって生活がままならなくなっているか、仕事で大きなミスを繰り返すまたは続かない、頭ではわかっていても衝動的に問題を起こしてしまうなど、日常生活に支障が出ているとしたらADHDを疑いましょう。
自己判断だけで決めつけないことが大切
ADHDだと、自己判断だけで決めつけることは避けましょう。
インターネットのセルフチェックをはじめ、関連情報に記載されたものが当てはまっているからといって、確実にADHDだとは判断できません。まず、専門医に正確に判断してもらい診断してもらう必要があります。
ADHDは、どんな人でも似たような行動をするため、不安な方は必ず専門医の診断を受けてから判断してください。

大人のADHDの特徴とよくある悩み
大人でもADHDの症状が出る方は少なくありません。大人のADHDの特徴とよくある悩みを、下記で詳しく解説します。
集中力や注意力のコントロールが難しい
大人のADHDの特徴として、集中力や注意力のコントロールが難しいといった特徴があります。
興味がないことに集中できない、気が散りやすく関係のない情報に振り回されるといった特徴からこの症状が出てしまうと考えられています。
集中したいと思いつつ、そのコントロールが続かないことに悩まれる方は多いです。
ミスや忘れ物が続きやすい
大人のADHDは脳の短期記憶であるワーキングメモリの弱さに起因した、ケアレスミスや忘れ物が多いと言われています。
聞いたことをすぐに忘れてしまう、情報の整理が苦手、指示を聞き忘れてしまうなど、細かなミスや忘れ物が続くため日常・仕事にも支障が出てしまうことが少なくないようです。
人間関係や職場で悩みやすい
大人のADHDは、人間関係や職場で悩みやすい特徴があります。
不注意によるミスや忘れ物が多くなりがちなので、信用度が下がってしまうこともあるでしょう。
まあ、多動・衝動性も大人のADHDなので、相手を振り回してしまうことが多く、また言わなくても良いことを突発的に言ってしまう、時間管理が苦手なことで相手に迷惑をかけるといったことも少なくありません。
これら特性が理解されていないと、“適当な人間だ”と周囲に思われてしまい、人間関係や職場に悪影響を及ぼすと考えられます。
ADHDの特性とうまく付き合いながら働く方法
ADHDだからといって、仕事ができないとは限りません。
ADHDの特性とうまく付き合いながら働く方法について、解説します。
自分の特性を理解することが第一歩
ADHDでも安心して働くためには、自分の特性を理解することが第一歩です。
自分は本当にADHDなのか、その中でもどういった特性が強いのかなど、自分のことを客観的に理解することが必要になります。
それを理解することで、どんな職種や働き方、環境が必要になってくるかが見えてくるでしょう。
環境を変えることで働きやすくなることもある
ADHDの方は、興味のある事柄には徹底して集中できる能力があるほか、発想力や行動力に優れています。
そのため、クリエイティブ系や周囲に影響されずに集中できる仕事、アクティブな仕事がおすすめです。
環境を変えるだけで、自分自身がより働きやすく活躍できる可能性が高まります。
就労支援を利用して無理なく働く選択肢もある
さまざまな理由から一般企業で働くことが難しい、そんな方を包括的にサポートする場所が就労支援です。
就労支援は個別相談やスキル訓練、適性分析、企業とのマッチングなど幅広いサービスを提供しています。
ご自身の特性が理解できるだけでなく、自分にあった働き方や環境を見つけることもできるでしょう。
自分はADHDかもしれないと悩んでいる方は、就労支援の利用が効果的です。
まとめ
自分の言動を見た時、ADHDではないかと悩む方もいます。
しかし、ADHDの特性を見ると誰でも同じような行動をとっていることがあり、その情報だけでADHDと断定することはできません。
ご自身がADHDか、まず専門医の意見をしっかりと聞いて判断することが求められます。
その上で、ADHDの方でも自分らしく働ける環境を整えていくように行動していきましょう。