近年、発達障害という言葉を耳にすることが増えました。
発達障害とは、生まれつきの脳機能の偏りによるコミュニケーションなどの偏りのことで、さまざまな種類があります。
発達障害は日常生活を送る上でそこまで問題がなくても、就職や職場で働き続けるとなるとさまざまなハードルがあります。
本記事では、発達障害の方はどのくらい働いているのか、さらに就職の実態、発達障害の方でも安心して利用することができる就労支援についてまとめました。
就労支援について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
発達障害のある方はどのくらい働いている?就職の実態を見てみよう
発達障害の方は、どのくらい働いているのでしょうか。発達障害のある方の就職率をはじめ、終業者数などについてまとめました。
発達障害のある方の就職率や就業者数
発達障害であっても就業されている方は多いと言われています。
厚生労働省によると、発達障害を含む精神障害者の就業数の方は約13万人いるとされており、そのうちに雇用形態として正社員は約36%いるとデータで示されました。
ハローワーク等を通じた就職状況の職業紹介での就職率は43.8%で、フルタイムに近い週30時間以上の働き方をされている方は約60%以上いるのが実態です。
発達障害の種類ごとに見る就労状況の違い
発達障害には、大きく分けて3つの種類があります。
ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如・多動症)、LD(学習障害)であり、それぞれ就労状況にも違いが見られます。
ASDやADHD、LDなど、全体としての就労状況として正社員で働く方は上記の約36%と示唆されていますが、それぞれの特性を生かした場所で就労されているようです。
それぞれ、自分に合った仕事選びをすることで定着率が上がりますが、どの職場に就労するかが難しいとされています。
平均労働時間や平均賃金はどれくらい?
発達障害の方でも、就労先や雇用形態によって労働時間や賃金が見られます。
ただし、厚生労働省の調査に基づいた平均賃金を見ると、週30時間以上のフルタイムで働かれている方は約15万5,000円、週20〜30時間未満は約10万7,000円とされており、全体平均で月額13万円ほどです。
また、発達障害の方の平均労働時間は週30から40時間とされているため、一般的にはフルタイムで働く方が多い傾向にあります。

発達障害の方が利用できる就労支援とは?
発達障害の中には、一般企業で働くことが難しいと考えている方もいます。
そんな方におすすめなのが、就労支援です。発達障害の方が利用できる就労支援についてお伝えしていきましょう。
就労移行支援|一般就労を目指したい方へ
就労移行支援とは、一般就労を目指したい方のための障害福祉サービスです。
障害や難病、また発達障害の方も対象に、職業訓練や就職活動支援、就職後の職場定着などまでサポートがあるため、安心して一般就労を目指すことができます。
就労継続支援A型|サポートを受けながら働きたい方へ
就労継続支援A型とは、障害や難病、発達障害の方も含め企業と雇用契約を結んだ上でサポートを受けられる障害福祉サービスです。
事業所と雇用契約を結ぶことから、賃金を得ながら一般就労を目指すことができます。
就労継続支援B型|自分のペースで社会参加したい方へ
就労継続支援B型は、障害や難病、発達障害の方が利用できる障害福祉サービスで、賃金は得ながらも事業所とは雇用契約を結ばずに一般就労を目指せるサービスです。
自分のペースで働くことができるため、徐々に社会生活を戻していきたい方に向いています。
発達障害の方が自分らしく働くための第一歩
発達障害の方の多くが、社会で活躍しています。発達障害の方が輝くためには、まず自分らしく働くための第一歩を踏み出す必要があります。発達障害の方が自分らしく働くための第一歩について、考えていきましょう。
自分の得意・苦手を知ることから始めよう
発達障害の方が自分らしく働くためには、まず自己理解が必要です。
自分にとって何をしている時が楽しいのか、没頭できるのか、何が苦手なのか客観視する時間が必要でしょう。
自分の特性を書き出すなどしてまとめ、自分に合った生き方なども考えて行動してみてください。
一人で悩まず相談することが大切
自分自身が発達障害であることを知り、それに一人で悩んでいても前になかなか進めません。
だからこそ、一人で悩まずにさまざまな専門機関で相談を受けてみましょう。
発達障害者支援センターや保健センター・発達相談窓口、心療内科など、相談を受け付けてくれる専門機関は多くあります。
第三者に話を聞いてもらう、アドバイスを受けるだけでも心がフッと軽くなるはずです。
就労支援を活用して自分に合った働き方を見つけよう
就労支援は、発達障害の方も含め、一般就労を目指す方を総合的にサポートしてくれるサービスです。
相談員と話しながら、自分に合った働き方を見つけ、その能力を伸ばしていくことも一般就労を目指す上で重要になります。
困ったこと、悩みなどもいつでも相談できる体制が整っているため、孤独感を感じずにサポートを受けることができるでしょう。
まとめ
発達障害の方でも、フルタイムで正社員として働いている方は少なくありません。
しかし、自分の特性を理解し、自分に合った仕事を見つけることが長期的に仕事を続ける上でのコツになります。
発達障害だと一人で悩まず、専門機関や就労支援を活用しながら、自分と向き合い一般就労を目指していきましょう。