就労支援は、さまざまな理由から働く意欲があるものの一般企業での就労が難しい方が利用できる障害福祉サービスです。
就労支援はその名の通り、一般企業への就労を支援するものですが、本当に一般企業への就労に移行できるのか不安を抱えてる方が多くいます。
本記事では、就労支援から一般就労が可能なのかまとめました。
就労支援から一般就労を考えている方は、参考にしてみてください。
就労支援から一般就労は本当に可能なの?
就労支援は、一般就労を目指す障害福祉サービスです。
そのため、一般就労が目的ですが、本当に可能なのか知りたい方も多くいます。就労支援から一般就労は本当に可能なのか、下記で解説しましょう。
就労支援から一般就労に進む人は実際に多い
就労支援から一般就労に進めるか不安な方も多いですが、実際にそういった方は少なくありません。
就労移行支援、またはA型・B型就労継続支援から一般就労に移行する方は増えており、令和4年には約2.4万人が移行したとされています。
就労支援から一般就労は可能と考えてよいでしょう。
一般就労を目指せる人の共通点
一般就労を目指せる人には、ある一定の共通点があります。
- 生活リズムを整えられる
- 体調管理ができる
- 週4回以上の通所ができる
- 最低限のビジネスマナーが備えられている
- 最低限の作業能力・事務能力が備えられているなど
そのほか、一般就労に前向きであり、それに向けて努力できるといった部分が共通点でしょう。
すぐに一般就労を目指さなくても問題ない
就労支援を利用したからといって、すぐに一般就労を目指す必要はありません。
期間内までに就労を目指す、また段階的にB型からA型と就労支援を移行させていくなど、自分のペースで一般就労を目指すことが大切です。
就労支援から一般就労につながる主なルート
就労支援から一般就労を目指す場合、その主なルートを理解しておく必要があります。
就労支援から一般就労につなげていく、主なルートを紹介しましょう。
就労移行支援から一般就労を目指すケース
就労移行支援は、一般就労を目指すためのカリキュラムが充実した障害福祉サービスです。
PCスキルや事務・軽作業などの職業訓練、ビジネスマナーや体調管理のサポート、履歴書作成、就職後もサポートがあるなど、一般就労を目指して日々を過ごすことができます。
一般企業で働くためのスキルやマナーを身につけられるため、その先の一般就労を目指すことができるルートでしょう。
就労継続支援A型から一般就労を目指すケース
就労継続支援A型から一般就労を目指すケースもあります。
就労継続支援A型は、事業主と雇用契約を結べるため、週3〜5回通所できるほかに最低賃金、雇用保険に加入できるなど、一般企業のようなかたちで利用可能です。
実際に賃金をもらいながら働くことにより、スキルやマナーなどが身につき、次のステップに進みやすいと考えられています。
B型→A型→一般就労と段階的に進むケース
就労継続支援にはB型とA型があります。
B型は雇用契約を結ばずに自分のペースで単発で利用できるもので、少しずつスキルやビジネスマナー、社会復帰に向けて進められるものです。
就労継続支援A型とは違い自分のペースで進められるため、その次に就労継続支援A型を利用し、そこから本格的に一般就労を目指すといった方たちも珍しくありません。
あくまで自分のペースで進められるところが、このルートの魅力です。

就労支援から一般就労が目指しやすい職種とは
就労支援から一般就労を目指すのであれば、一般就労しやすい職種を選ぶのもひとつの手段です。就労支援から一般就労が目指しやすい職種を紹介します。
事務・データ入力・軽作業系の職種
事務・データ入力・軽作業系は求人も多く、黙々と自分のペースで進められる職種です。
これら職種が向いている方であればスキルアップもしやすく、一般就労がしやすい職種と言えるでしょう。
清掃・製造・物流などの現場系の仕事
体や手を動かすことが得意な方は、清掃・製造・物流などの現場系の職種もおすすめです。
こちらも求人が多い職種であり、他社とのコミュニケーションも多く求められないため黙々と作業ができます。
ある程度、体力に自信がある方であれば一般就労へ進めやすいでしょう。
IT・PCスキルを活かせる職種
プログラミングやデザイン、ライティングなど、IT・PCスキルが生かせる職種もおすすめです。
近年、とくにIT・PCスキルが求められる時代となっており、スキルとアイデア、センスがある人材は引く手数多と言えます。
これらジャンルのスキルを磨くことで、幅広い企業への一般就労が目指せることでしょう。
就労支援から一般就労を目指すときの重要ポイント
就労支援から一般就労を目指す場合、ポイントをしっかりと押さえておく必要があります。
就労支援から一般就労を目指すときの重要ポイントについて、下記で解説していきましょう。
一般就労をゴールにしすぎないことが大切
就労支援を利用する際、それをゴールにしすぎないことが大切です。
目標を一般就労に掲げることは良いことですが、自分のペース以上に頑張ってしまうと焦りと不安で目的が達成できない可能性があります。
大切なことは一歩ずつ進んでいくことであり、一般就労はゆっくりとしたペースで目指していくといった考え方で利用していきましょう。
支援員や事業所としっかり相談しながら進める
就労支援から一般就労を目指す際、支援員や事業所としっかり相談しながら進めることも重要です。
自己分析も大切ですが、客観的な視点も必要であり、それらを踏まえた上で相談しながら進める必要があります。
得意な部分、苦手な部分、そして現状などを相談しながら、ゆっくりと一般就労を目指していくべきでしょう。
就職後の定着支援を活用する
就労支援には、就職後の定着支援というものがあります。
定着支援は、就職後6ヶ月は前職の支援事業所がサポートしてくれるほか、最大3年間の就労定着支援」を活用できるため、一般就労後の不安を軽減させることが可能です。
無理をせず、頼ることができるサービスを利用しながらゆっくりと一般就労を目指しましょう。
まとめ
就労支援を利用する方の多くは、その先の一般就労に不安を感じています。
しかし、実際に一般就労へと進めた方は多く、就労支援からの一般就労は可能であると考えることができるでしょう。
そのためには、どのようなルートがあるのか、焦らずに就労支援を利用できる対策を講じながら進めていく必要があります。
ゆっくり、無理のないペースで一般就労を目指していきましょう。